中学時代に大好きだった人
結婚して2児の母になる私。今でも時々思い出し、切なくなる失恋話。
大好きだった彼と、雰囲気だけの両思いを楽しんでいた中学時代。
告白し合うわけでもなく、付合うわけでもなく、ただ二人で話したり笑ったり喧嘩する時間がとても大切で楽しかった。
彼と私は別の高校が決まっていて、卒業してしまったら会えなくなってしまう事は分かっていた。
だから、自分の気持ちを彼に伝えたかったけど、怖くてなかなか伝えられなかった。
彼からも何も言われることなく、卒業の日が近づいていた。
二人は変わらず仲が良かったし、周りの友達「もう、付き合ってるんじゃないの?」と、嬉しい冷かしを受けていた。
とうとう、卒業の日を迎え、彼に第二ボタンをもらう決意をして、学校へ向った。
校門で友人に引き止めらた。
相談に乗ってほしいというのだ。
どうしたの?と聞くと、友達の口から信じたくない言葉がこぼれた。
「彼の事を3年間好きだった。今日告白するから、彼を連れて来てほしい」と。
自分の耳を疑った。
私の気持ちを知っているはずだと思っていた。
彼女とも3年間仲良しだった。
こんなに長い期間、一緒にいたのに、お互いの気持ちを知らずにいたというのか・・。
彼女が、彼を好きだなんて、考えたこともなかった。
思い返してみれば彼女も彼と仲良しだった。
私と同じ気持ちで3年間を過ごしてきたのだ。
私は、自分の気持ちを言い出すことは出来なかった。
動揺した私は、気持ちとは裏腹に、伝言役を引き受けてしまっていた。